介護の仕事に携わる上で働きやすさに影響するのがサービスの利用者の質だ。付き合いやすい性格の人たちが集まってくる職場につくことができると長く働いていきたいと考えられるようなるだろう。どのような利用者が多いかを決めるのが地域であり、人の性格には地域差があることを理解しておくことが大切だ。全体としてどのような傾向があるかを知った上で働く地域を決めると自分に合った職場が見つかりやすなる。

　関東では都会の影響を大きく受けていることが多く、介護に関して割り切った性格を持っている人が多いのが実情だ。親が介護を必要とする状況になったときに家庭内で解決するよりも介護サービスを利用した方が良いと判断するケースが着実に増えているため、サービスの利用者が多いのだろう。都会的な雰囲気があるため地域の一員として慣れ親しんでいこうと考えるよりも、仕事として提供されているサービスを利用するという立場で訪れる人が多いのも特徴だ。その結果として親のことを介護サービスに任せきりにする傾向が強く、介護で働く上では家族とのコミュニケーションで苦労することがよくある。
　一方で、介護サービスを受けている本人が介護の現場にいる方が心地よいと考えて心を開いてくれるケースもあるだろう。

　個人によって状況は様々ではあるものの、関東ではこのような傾向があるのは念頭に置いて働くのが賢明だ。介護に携わる側のスタンスも考えやすくなるだろう。